悪霊 第2部 ドストエフスキー

・スタブローギンのカリスマ性

・哀れなピョートルとレンプケー

・スタブローギンのマゾヒズム

 

学生運動の連中の描写がとてもリアルで、各々理念を掲げるも、操り人形のよう。また、革命にはカリスマが必要不可欠であることをピョートルが十分すぎるほどに理解しており、嫉妬と尊敬が入り混じったスタブローギンへの態度がとても歪。

当のスタブローギンは周りからは羨まれる存在としてふるまうことができるにもかかわらず、自虐的。マリヤとの結婚も自虐として行ったものだが、神がかりのマリヤに見透かされているところがとても滑稽。

第一部ではスタブローギンやリーザやマリアなどはただの基地外にしか見えなかったが、第二部で行動原理が分かるようになっている。悪霊に取りつかれているという点では基地外に変わりないのかもしれないが、、、

マゾヒズムについての理解は物事を考える上で大きな助けに成り得ると思う。常識的には不幸に思える事象、生活も本人の考えとは大きく乖離しているかもしれない。自虐による不幸な状態が幸福時の快楽を引き上げているだけに過ぎないのかもしれないが。