ロシア文学
〇第10編 少年たち 病床に付しているイリューシャの様子。コーリャが連れてきた犬(ペレズヴォン)とイリューシャがいたずらで針を飲ませた犬(ジューチカ)周辺のやり取りが、子供の純粋で無邪気な残酷さが相まって面白い。ただ、本筋から逸れた物語である…
〇第7編:アリョーシャ ゾシマ長老の腐臭により、反長老制を掲げる者たち(フェラポンド神父等)に辱められることに苛まれるアリョーシャ。 〇第8編:ミーチャ カテリーナに3千ルーブル返済するためにあくせくするも、叶わずフョードルを殺害して盗み、散財…
〇第4編 錯乱 ドミートリーに虐げられた男の子供から石を投げつけられたアリョーシャ カテリーナの施しを前にした男の精神状態がすさまじい、、、「虐げられた人びと」でも似たような感性があった 〇第5編 プロとコントラ 無神論者イワンの物語詩(書き記し…
〇著者より 〇第1編 カラマーゾフ家の家族構成がざっと紹介されている フョードル ドミートリー〈腹違い〉イワン、アレクセイ 〇第2編 カラマーゾフ家などの面々が長老を前に醜態を晒す 話としては一番面白かった、長老以外の印象が薄い 〇第3編 フョードル…
〇かもめ あまり面白くなかった。劇を本で読むのはあまり良くないのかも。 〇ワーニャ伯父さん こちらは面白かった。 ロシア文学は不平不満を垂れることしかできない不幸者(ワーニャ)が輝いて見える。 決闘やそれに類するもの(今回は拳銃発砲)が失敗する…
〇外套 清く正しい心を持っているのにもかかわらず、当人の能力等によって誰からも敬意を払われない存在に思いをはせた物語。平易で著者の思いもとても伝わりやすいため、教科書に載せてほしいと思うような作品(ロシアの教科書では載ってたりするのかな?)…
著者の生い立ちの過程で触れてきたロシア文学の紹介といった形式。各作家につき10~20頁ほどしか割り当てられてられていないため、ロシア文学を読んだことが無い人でも問題なく読めると思う。むしろ何から読もうか迷っている方への手引きとしてオススメ。私…
かなり読みやすい作品 ・スミス(犬のアゾルカと一緒にいた爺さん)と娘(ネリーの母親) ・ニコライ・セルゲーイッチ(老人)とナターシャ 上二つの似通った物語が主題、、、赦し 公爵は憎たらしい人物として描かれているが、金に貪欲なだけでそこまで不快…
◎やさしい女 退役軍人から金貸しになった男と仕事にありつけない女の婚姻 結婚してから、女が店番に立つときに問題発生、貧しい人に値打ち以上の金を渡す ⇨貧民への施しの精神は結構だが、自分の財産でやらないのはいかがなものか メサイア欲求からくる男の…
読み終えるまでにかなりの日数を費やしてしまった。 ドストエフスキー自身がシベリア送りにされた時の日記のようなテイストであるため、一つの軸になる物語がない(不自由、希望といったテーマはあるが)ため、没入感が無く読んでいて面白いといった感覚は少…
1冊500頁弱と少し長めの作品。 フォマーが登場するまでは作品の下ごしらえといった感じで少々退屈に感じたが、フォマーの憎たらしさが想像以上だったため、とてもテンポよく楽しめた。フォマーが憎たらしいのは言わずもがななのだが、伯父のわからずやっぷり…
主人公アレクセイがルーレットに翻弄される話といえばそれまでだが、賭博に傾倒する過程を脳汁といった陳腐な描写ではなく、人間の精神に対する洞察がとても素晴らしい。宗教哲学や倫理的な思考がばっさり切り捨てられているため、ページ数も少なく、あまり…
まあ、悲劇で終わるの避けられないとは思ってはいたものの、終盤のロゴージンとムイシキンのやり取りは意表を突かれたような感覚になった。ただ、アグラーヤとナスターシャが本格的に対峙するまでは正直退屈だった。 第1部でコミカルな展開で非常に読みやす…
結核持ちで寿命が短いイッポリートの告白が強烈な印象だった。ただ、宗教談義が難解だと思われる。他にも、キリスト教に関する絵画等の知見があればより楽しめたような伏線が張り巡らされているのだが、私自身の知識の浅さをあらためて自覚した。 ナスターシ…
平易で読みやすい第1部とは異なり、婉曲的な表現も多くテンポよく読み進めていくことは難しい内容となっている。直接言及されていない愛人関係や宗教的な比喩表現は解説を見ないと理解するのは困難だった。 個人的に、ナスターシャという個性的な登場人物が…
コメディのような軽快さでとても面白い。個性的な登場人物が多く、把握しやすいためかなり読みやすい。 関わる人がらとにかく愛される主人公ムイシキン公爵は常に正直であり本当の優しさを有するキリストのような存在。心なしか私もムイシキン公爵の人柄に惹…
役所勤めの主人公の一人称で語られる。仕事も恋愛も上手くいかず無味乾燥な日々を過ごす主人公の愚痴日記。学生時代の友達からも腫れもの扱いで、娼婦に説教垂れるどうしようもないおじさん。よく他の物語ではモブにすらなれない存在を主人公にしたなと思っ…
2とは違い、ヴェルシーロフが精神的に落ちていき、アルカージーが成長していく。マカールが作中で最も神がかっていた人物(マクシム等を除く)。マカールの死を境にヴェルシーロフの様子がおかしくなっていく(分身)。この辺りは「悪霊」を読んでいないと…
情緒不安定な主人公が語りべとなっているため、とてもとっ散らかっていて人物相関を整理するのに苦労するが、アルカージー、ヴェルシーロフ、セルゲイ、カテリーナ、アンナ、リーザの6人をおさえておけば問題ない。 1とは別人のようになったアルカージー・…
アルカージー(主人公)とヴェルシーロフを中心に展開されていく。ヴェルシーロフは第二主人公といっていいくらいの役割。罪と罰のスヴィドリガイロフ的な。 良心と離れて暮らしたことで屈折した20になっても思春期(中二病)全開のアルカージーに対して、…
ドストエフスキーの処女小説。 文通のみで物語を展開している(書簡体小説) 主人公のカマールは教育院(現代では児童養護施設)の出であるため、教養が無く、文体も滅茶苦茶であったが、ワルワーラとの文通を通して改善されて行っている。どんなに貧しくて…
悪霊におけるチーホンのもとでは厳しい検閲により、ドストエフスキーが満足のいくように掲載することが叶わなかった箇所。 ①初校版 ②ドストエフスキー校版 ③アンナ版 ②では反革命的要素が多分に含んでいる ③反宗教的要素を多分に含んでいる ⇨保守的な検閲、…
ユーリヤ婦人の催しでの事件を皮切りに、悲劇が加速する。死に過ぎと思ったものの、死んで初めて印象に残った登場人物も多数いたので、ある意味読みやすくなっている。 革命運動に対する批判が強く、徹底的に悲劇にしたのか? 死亡した人物はそれぞれの思想…
・スタブローギンのカリスマ性 ・哀れなピョートルとレンプケー ・スタブローギンのマゾヒズム 学生運動の連中の描写がとてもリアルで、各々理念を掲げるも、操り人形のよう。また、革命にはカリスマが必要不可欠であることをピョートルが十分すぎるほどに理…
感想殴り書き ※ネタバレ有 途中まではキャラの整理がしにくかった、ワルワーラ夫人以外の女性が印象に残りにくかったが、リザヴェ―タやマリヤが本格的に話に絡みだしてから整理がついてきた。逆に、後半はリプーチン、シャートフ、ヴィルギンスキーあたりの…
感想殴り書き ※ネタバレ有 第5部 とてもテンポよく、作中通して一番読みやすかった。 マルメラードフの法事でルージンをまたも成敗、レベジャードニコフが裏切るのは面白かった。ラスコーリニコフへの仕返しの為にソーニャを陥れるという醜さ全開のルージン…
感想の殴り書き ※ネタバレ有 スヴィドリガイロフ…不気味すぎて真意がつかめない。なんとしてもドゥーニャに会おうとしていることが無ければ少しは信用できそうなもんだが。マゾヒズムはラスコーリニコフに通ずるところがある。 ルージンをこてんぱんにする所…
感想の殴り書き ※ネタバレ有 ラスコーリニコフは自分以外(母、妹等)に対する意見は概ね的を射ている プリヘーリヤ(母)は自分の感性(息子に対する恐怖等)を押し殺そうとするあまり、支離滅裂な発言が多分に見られる。 ドゥーニャ(妹)は賢い。兄に自分…
感想の殴り書き ※ネタバレ有 ①大家との借用書に基づく請求 ②ドゥーニャ(妹)の婚約 ③ラスコーリニコフの犯罪 以上の3つの出来事が主人公の頭を悩ませ、正常な判断力を失った状態で導き出されるとんちんかんな結論と実際の出来事に一喜一憂しているさまがと…
今回は本の紹介というよりは、感想の殴り書きといったものです。 注意:ネタバレ有 ロシアにも日本と同様に四季があり、夏には厚くなることは承知の上で読み進めていても「ロシア=極寒」という固定観念が邪魔をして、脳内イメージで度々雪が降っている。 と…